嗚呼、阿婆擦れ哉。

怠惰に溺れる烏賊臭い日々を綴ります。

カモミールティー

セフレ関係にあるUさんの家にお邪魔すると、必ずマグカップで温かいカモミールティーを振舞ってくれる。


社会人であるUさんは、口元にコンプレックスがあるのかふと目を遣ると口元を袖やフードで隠している事が多い。

又 俗に言う巨根の持ち主であり、SEXを苦手分野とする私にとって、セフレにするには少々厳しい相手である事に違いないが、

Uさんはご飯を作ってくれるので、家庭的な空気に飢えている私は容易く餌に釣られ食われているのだ。


甘えさせてくれる相手が必要だったと思う。

付き合わなくとも、抱き締めてくれる相手が必要だった。

Uさんは優しい。

素性すらよく知らないであろう私に、自分が家を空けている間でも居て良いと言ってくれる。

信用されてるのかな、なんて錯覚してしまう。

今私が一番居たい場所、落ち着ける場所はもしかしたらUさんの隣かもしれない。

そんなレベルで、特に恋愛感情を抱いているという訳では無くとも、お気に入りの相手になってしまった。




ただ一つ問題点を挙げるとするならば、恐らくUさんには、彼女が居る。


あくまで、恐らく。